茂津多岬から国道229号を少し北上すると、兜岩トンネルの近くに、瀬棚漁業協同組合と西島牧漁業協同組合が建立した遭難之碑がたっています。
まつられていた「安養地蔵尊」は作業服姿。昭和八年、密漁船に激突された監視船の乗組員5名が亡くなりました。
碑には「千代丸事件」として、その詳細が語られています。安養(あんにょう)とは阿弥陀如来の極楽浄土。往生した者が「心を安んじ、身を養う」ところです。
国道5号の脇に、羊蹄山を背にして白っぽいお地蔵さん。等身大の合掌する丸彫り像です。
描き込んだ黒くて太い眉(まゆ)と見開いた眼そして赤い唇が、とても目立ちます。。
右端の写真は台石正面の刻みです。クリックすると少し拡大します。
「わがいとし子 力の若き生命を不慮の交通事故に失いしを悲しみ その冥福を祈ると共に再惨事の起こらぬことを念じて この地に地蔵菩薩の尊像を建立 昭和四十九年 母」。
裏面に刻まれた息子さんの俗名は「力夫」……。
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