室蘭・登別

室蘭/石川町

国道37号で伊達から室蘭に入ると上り坂、その頂上近くに宝形(ほうぎょう)造りのお堂があります。これは4つの屋根面が頂上の1点に集まり、上から見ると正方形に見える造りです。

安置されていたお地蔵さんは、高さ60cmで童顔の丸彫り像です。左手に宝珠を持ち、右手に錫杖と数珠と茶色のクマのぬいぐるみをぶら下げていました。赤い毛糸で編んだ帽子付きのケープは、遠くからでもたいへん目立ちます。

台石に刻文はなく、尊像の背後も確認できませんでしたが、市役所から交通事故死者慰霊のために造立された像との情報をいただきました。子どもが関係する事故だったのでしょうか? 

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室蘭/高平町

交通事故犠牲者の供養と安全祈願のため昭和53年、室蘭交通安全協会がお地蔵さんを建立して「御宮堂」に安置。

着物を着て、錫杖と宝珠を持つ丸彫りの地蔵尊です。足元に下駄が置いてありました。どこへでもすぐに駆けつけることができるように、とのことでしょうか。肩には「老人と子供を守ろう」と書かれた黄色の襷。昭和30~40年代であったなら、「子供を守ろう」だけだったかもしれません。

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室蘭/東町

お地蔵さんは舟形光背を持つ浮彫りの合掌像です。お堂の斜めうしろにすえられた碑板は、次のように語っています。

 

「由緒説 この道路は昭和三十三年十一月新たに国道三十六号線として改修後 当室蘭市輪西町二八四番地先道筋にて交通事故頻発し本年に入り十数名の死傷者を続出し世人に悲歎恐怖の感を与え耳目の新たにするとこである これらの輪禍を今後消滅祈願し遭難物故者に対し合同慰霊を悲願するもの数多に及びたので 今回有志発起人相い謀り遭難現場側にこの際身代地蔵尊の野仏とし造立発祀することを企画し 所要経費は江湖の十万信者の浮財寄進を募り宿願成就し 本月二十八日落慶開眼式を修会し合わせて遭難物故者の慰霊に追悼供養と交通安全の祈願法要を厳修したることを碑文として恭しく銘誌し永にこれを遺す 敬白 昭和三十四年 発願主宰 室蘭市輪西佛教会」

 

なお、現在の国道36号は、地蔵尊から500mほど離れたところを通っています。

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登別/栄町

室蘭から登別に入ると、見通しのよい片道2車線の直線道路。スピードの出しすぎによる交通事故の多発地です。死者が相次いだことから、事故撲滅と慰霊を兼ねて昭和50年、町内会の有志がお地蔵さんを建立しました。

伏し目がちに合掌する丸彫りの地蔵尊です。

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登別/中登別

道道2号洞爺湖登別線で登別温泉へ寄り道。道央自動車道の下をくぐり抜けると桜の並木道です。なだらかな上り坂が右へ大きくカーブするところで、台石からずり落ちたお地蔵さんを見つけました。

宝珠を両手で捧げ持つ浮彫り像で、昭和48年の建立です。隣の石碑には男性3名の俗名と、「三君安らかに」との陰刻がありました。尊像は二度目にお参りした際、台石に戻っていたのでひと安心しました。

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