『網走の碑』に紹介されている豊郷地区のお地蔵さんを探しまわっていたとき、「感動の径」という案内板がたつ交差点で小さなお堂を見つけました。
安置されていたお地蔵さんは、丈30cmほどの浮彫り合掌像。摩滅しているわけではありませんが、目と眉が描かれ、口元には紅も。台石の彫りは「交通安全」。
道道683号大観山公園線と山下通りの交差点に、大木を輪切りにして、その上にすえられているお堂があります。
安置されていたお地蔵さんは、赤い毛糸で編んだ帽子付のケープとよだれかけをつけている、高さ50cmほどの丸彫り合掌像。お参りした折、お堂には、お線香の香りが残っていました。
道立北方民族博物館近くの道道683号沿いに、半割石を彫り窪めた合掌姿の浮彫り地蔵尊が安置されています。
美幌の田中地区で拝した像とよく似た彫り方です。情報を発信する「刻み」はなく、ただただ合掌。
「交通安全観音像」の脇にたつ「国道創設 殉難慰霊の碑」は、次のように語っています。
「百年にわたり、開拓者精神に燃えた父祖先人の高い理想と労苦が今日の網走管内の発展となってあらわれておりますが、とくに当地方開発の端緒となった網走と旭川とを結ぶ国道建設は、明治二十四年四月「東北海道貫通中央道路」として工事を開始し、当時現在の網走刑務所に服役中の受刑者の多数の血と汗の協力により完成したものであります。
北海道百年の意義ある年にあたり、殉難者に慰霊の誠をささげるため「国道創設殉難慰霊の碑」を建設しさらに近年とみに増嵩しつつある交通事故の減少と交通安全を祈念し、「交通安全観音像」を建立したものであります。昭和四十三年」
平成9年に、双鏡台から卯原内農協広場に移設された観音さんが、交通安全と農作業の安全を見守っていまました。
掲示板は次のように語っています。
「双鏡観世音菩薩像建立の趣意 西網走の農業は逞しく発展を続けております 而し一面において農作業事故、交通事故等が多発の傾向にあることは極めて遺憾なことであります。
これらの事故は本人のみの不幸でなく西網走農業にとっても最大の不幸であり社会的損失であります。
これらの事故の根絶と絶無と楽しい村づくりを祈念する趣意の下に有志各位の御芳志によりここに双鏡観世音菩薩像を建立する次第であります。 昭和五十一年」
国道39号と道道714号との交差点近くに、女満別交通安全協会が昭和39年に建立した、合掌姿の浮彫り像がまつられていました。
道しるべ地蔵さんのように、舟型光背部分の右側に「延命」、左側に「地蔵」と刻まれ、台石正面は「交通安全」。地蔵尊の目はややつり上がっていて、口元はへの字に結ばれ、厳しい表情が感じられました。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から