滝川市

空知沿岸交通神社

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)をまつる本神社は、牛馬守護を主体に信仰を集めてきましたが、昭和の中ごろからは、自動車を中心に交通守護の神とされています。

 

中央の写真は境内に昭和45年に建立された「交通遭難者之碑」です。右端はその裏面で、昭和38年以降、交通事故で亡くなった人は50名を超えると記されています。

 

『たきかわの石碑』(滝川市教育委員会)によると、平成5年までに交通事故で亡くなった123名のお名前がこの石碑に刻まれたとあり、同誌の写真には碑の横3列いっぱいの刻名が見られます。

ところが、平成23年に参拝した折、中央の写真の刻名は横5列半にまで増加……。合掌。

滝川東公園

日本一の直線道路の終点からバイパスを1.5km直進すると、観音さんが見えてきます。

観音さんがたつコンクリート基礎土台の高さは11mほどですので、蓮華台石にたつ観音像は地面から約20mになります。

 

右の碑銘の全文を紹介します。

 建立の趣意  

「自動車交通の急速な発達は、社会生活をあらゆる面において著しい発展の原動力となってきました。

しかし一方では関係機関の運動展開と道民の悲願にもかかわらず、本道の交通事故死は例年ワースト記録を続け、ますます大きな社会不安となり、いたいけな幼児や学童、長く社会に貢献されたお年寄り、さらには春秋に富む多くの尊い生命が失われ一度しかない一生を不慮の事故に果てたかたがたの無念さを推察するとき誠に遺憾の極みであり悲しみの歳月を過ごされた遺族の心情は察するに余りがあります。

この現状に鑑み、痛ましい交通事故の犠牲となって、尊い生命を失われた御霊の安らかなご冥福を祈るとともに、北海道の交通安全の守りとして、北海道交通遭難者慰霊、交通安全祈願聖観音菩薩の建立を発意し、北海道縦貫自動車道滝川インターチェンジの開通を記念して、滝川市が生んだ日本著名の大仏師長岡燕山の刻による国内最大の御影石の聖観音菩薩が完成した。

建立の地は、石狩平野を一望し北海道の大動脈国道十二号開削拠点の由緒ある滝川市の丘陵地と定め、道民の至情を集めて尊霊の供養を営み、交通事故による人間生存への脅威から道民の生命と安寧の保持を恒久に希求するものである。

ここに道内外有志多数から賜った絶大なご協力に感謝の誠をささげ建立の記とする。

昭和六十三年 これを建つ」

台石正面の彫りは「北海道交通遭難者慰霊 北海道交通安全祈願 聖観音菩薩像」。

観音像は長径8.18m、重さ80tの御影石を刻んだもので、1個の原石から制作した仏像では日本一。

彫刻は、滝川市が生んだ日本著名の大仏師長岡燕山。

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江部乙

国道12号沿いにたつトタン屋根のお堂に、やさしいおじいさんのようなお地蔵さんが安置されていました。

昭和37年に建立された丸彫り像で、錫杖を持つ右手には修理の跡が見られます。

台石前面に「交通事故で尊い生命を失くされたかたがたの冥福を祈り今後かかる事故の起こらない事を念願し茲に延命地蔵を建立す」と刻まれていました。

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