市街地の国道脇に、青い屋根の小さなお堂を見つけました。高さ約30cmの合掌する浮彫り像が安置されていましたが、刻文はなく、ただただ合掌。

再訪した折、お堂の両脇に「気をつけて！笑顔のおみやげお家まで　上川町商工会青年部・女性部」、という標語を染め抜いた交通安全旗がたっていました。地区の人達がこのお地蔵さんに寄せている、交通安全の願いを確認できました。

国道沿いにたつ民家の庭端に、お堂のような造りですがやや屋根の高い建物。黄色の交通安全旗がたっています。

庭仕事をしていた家人に伺ったところ、「このあたりは交通事故が多くてね、車が家に飛び込んだこともあったのよ。それで地区の人たちの協力を得て観音さまをまつったの」とのお話。ご承諾を得てお参りさせていただきました。

お堂には身の丈２ｍほどの観音さま。

碑板には、

「交通安全　観世音菩薩　近年交通事故の多いことは真にうれいに堪えません　事故の犠牲となられたかたがたの無念さ残されたご遺族の深い悲しみ亦事故を起こした人も生涯重荷を負って日々過ごさなければなりません　いずれにせよ事故は悲惨です　今は亡き人の御冥福をお祈りし事故の抑止となることを心より念願して左記の方のご芳志により建立しました。平成十七年建立願主」と刻まれていました。

「清川バス停」のそばに、宝形造りの赤い屋根のお堂を見つけました。安置されていたお地蔵さんは、高さ80cmほどの合掌する丸彫り像。紫のマントをまとって、赤い頭布をかぶり、赤いよだれかけをつけています。横一文字に結ばれた口元は、どこかでみかけた人のような気がします。