新得橋の近くのお堂に、二体のお地蔵さんがまつられています。
左側は合掌する丸彫り座像の「延命地蔵尊」、右側は合掌姿で丸彫り立像の「子守地蔵尊」。
二体とも金太郎さんのような赤い腹掛けをつけ、鮮やかな青いちゃんちゃんこを着て、その赤と青の布地でつくったツートンカラーの頭巾をかぶっていました。
旧根室線が近くを通っていた頃、ここで飛び込み自殺があとを絶たなかったそうです。
地元の人びとが慰霊のために昭和2年、延命地蔵尊を造立し、あわせて交通安全を祈願しました(『新得町百年史』)。
国道38号に対して直角にたつ、丸彫り合掌姿のお地蔵さんをお参りしました。尊像は赤い毛糸の帽子とよだれかけをつけ、キルティングの布地をまとっています。台石正面の刻みは「交通安全」、裏面は昭和四十七年建立」。
平成25年6月に再訪したところ、このお地蔵さんが見つかりません。附近を三往復して見つけたものは、草むらのなかに残されていたコンクリートの台石。地蔵尊はどちらへ行くかれたのでしょうか?
国道274号四月中旬、日勝峠の1合目付近でタイヤチェーンを装着していた大型トラックの運転者が、峠を下ってきてスリップした大型トレーラーにはねられ死亡する事故が発生しました。事故現場付近に聖観世音菩薩像がおたちです。
台石正面に「日勝峠祈願 交通安全」と刻まれ、
裏面には、
「本日 茲に空知管内長沼町西二線北十五号 法名◎◎位 故◯◯には悲惨なる事故に遭い 家族縁者に別れを告げるいとまもなく 平成八年四月十二日 三十四歳を一期とし命終せられたり。ここに宿願結実して聖観世音菩薩の尊像を建立して亡き人をしのび有縁の物故者の諸霊の供養と交通安全を祈願し願わくば真実の安らぎを得られんことを念ずる。合掌 平成八年」との碑文が残されていました。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から