国道232号で初山別から遠別に入ると、海側に6本の黄色い交通安全旗に囲まれたお堂がありました。安置されていたお地蔵さんは合掌姿の丸彫り像。きらびやかな法衣をまとい帽子(もうす)をかぶっています。お顔は磨滅しているため写真のように、眉・目・口を少しおおげさに描き込んでいましす。
地蔵尊のうしろに掲げられていた説明です。
「この地蔵尊建立にあたり由来の一端を申し述べます そもそも近年は自動車の台数も激増しそれにつれて交通事故多発 事故死全国一という不名誉な記録を続けることを憂慮しておりました 毎日毎日、各方面からの交通事故の悲惨を見聞するにつけ 近隣には事故の無からんことを願って居りました 機熟し縁多く地蔵尊の招請を得てここに有縁無縁のかたがたの無事故をたくし地蔵尊建立の念願が成就しました 茲に地蔵尊建立にあたりご協力いただきましたかたがたの御芳名を記してお礼にかえさせていただきます 昭和五十年」
道の駅「富士見」、通称「とんがりかん」の近くで、お地蔵さんを参詣。宝珠を両手で捧げ持つ丈20cmほどの地蔵尊で、その右隣に「闘魂」と彫り込みのある高さ90cmほどの自然石がすえられていました。
台石に「交通安全」のプレートが埋め込まれ、碑板の刻みは、「一九七九年 殉職 故◯◯君へ われらいま この地に碑を立てて 花を添え 君を悼み 御霊やすらかれと 祈る 一九八〇年 全北海道開発局労働組合」。
ところが、平成25年に再訪してみると、お地蔵さんがおられません。何度か付近を往復したのち、台石を取り除いたと思われる跡地を見つけました。
国道232号と道道119号遠別中川線の交点に、遠別町交通安全協会の黄色の安全旗が10本等間隔で並んでいました。その端に、屋根・側壁とも赤く塗られたお堂。安置されていたお地蔵さんは高さ30cmほどの丸彫り合掌像で、桃色の厚手の座布団にどっかりと座し、内壁に千羽鶴がかかっていました。
まちの広報誌で、緑町に交通安全の地蔵尊がまつられていることを知りました。
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