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地蔵盆

先月、7月22日(木曜日)に札幌西区の浄国寺でおこなわれた「地蔵盆まつり」に行ってきました。

地域の子どもたちの健やかな成長を願うとともに、自然災害で被災された方々を支援するチャリティーイベントでもあります。

浄国寺は子どもがたちが集まれるよう毎年七月の日曜日に、地蔵盆まつりを開催しています。

その日は境内にたつ延命地蔵尊や交通安全地蔵尊の周りに「地蔵盆」や「交通安全」と書かれた赤い献灯が飾られ、露店が並び、いろいろな催しがあります。

地蔵盆のはじまりは、17世紀前半に京都の子どもたちの間で行われていたお地蔵さんをまつる地蔵会(地蔵祭)です。明治になって地蔵堂撤去の布達がだされて一時中断しましたが、明治16年に復活して地蔵盆と呼ばれるようになったとのことです。(『京都地蔵盆の歴史』)

毎月24日は、お地蔵さんの縁日です。特に関西では、8月の23・24日を地蔵盆とする地域が多く、町内にまつっているお地蔵さんに、子どもたちのすこやかな成長や疫病退散などを祈願する仏教民俗行事です。

 

浄国寺では午後0時、本堂でお坊さんの読経があり、そのあと住職のお話がありました。

以前は子どもたちも集まって読経のあと、「オン カカカ ビ サンマ エイ ソワカ」という地蔵の真言を唱えていましたが、今年は子どもの姿も、地蔵真言もありませんでした。

 

チャリティーの露店もやや少なめ。新型コロナ感染予防のため食品はみな個包装でした。いつもは地蔵尊の周りで僧侶の読経がありましたが、なぜか今年はもありませんでした。

桑園駅の近くにたつ桑園延命地蔵尊。こちらの例祭は、毎年7月24日に行われています。

でも今年はコロナの影響で中止になりました。写真は平成30年のときの様子です。

僧侶による読経のあと、関係者の飲食もある行事でしたので、中止はやむを得ないですね。