「薄野交番」の奥に見えているのが實相山中央寺。札幌の繁華街薄野にあるお寺です(中央区南6条西2目)。
ただし、「薄野交番」(本来は南4条西3丁目)は建築中のため、中央寺の向かいの空き地に引っ越してきたところです。
中央寺は1874年(明治7年)に創建された曹洞宗のお寺。
真宗大谷派札幌別院、浄土真宗本願寺派札幌別院、経王寺(日蓮宗)、新善光寺(浄土宗)とともに、札幌五大寺の一つとされています(『札幌の寺社』さっぽろ文庫)。
正面の入口にあたる山門です。
「大本山永平寺御直末中央寺」、「曹洞宗専門僧堂」とあり、左右に仁王像がたち、門の裏側には風神雷神像も。
山門をくぐると、右側に大きな地蔵堂がたっています。
狛犬が守っていて、「授楽尊」との銘がありました。
お堂にまつられていたのは、等身大ほどもある水子子育地蔵菩薩です。
地蔵尊の頭巾は、京都西陣の金襴織。
「岡本織物」のホームページで、色褪せていないころの 写真を見ることができます。(https://okamotoorimono.com/kin/susukinotyuouji/)
地蔵尊の前には、お菓子やぬいぐるみの供え物がいっぱい。
水子地蔵については、ホームにある拙著『交通安全を語る仏さま』に記しましたので、参考にしてください。
地蔵堂の裏手に、建立の由来はわかりませんが、10体ほどのお地蔵さんが並んでいました。
ここでは左側の5体のみ、拝顔することにします。
合掌する童子形の尊像。
右手に錫杖を執り、左手に宝珠を捧げ持つ坐像。
両手で宝珠を捧げ持つ坐像。
やさしいお顔ですね。
両手で宝珠を捧げ持つ坐像。かなり大きめの宝珠です。
右手に錫杖(現在はナシ)を執り、左手に宝珠を捧げ持つ立像。
一度、頭が落ちたのでしょうか、首に修理の後が残っていました。
お顔はあばた状でお気の毒です。あばたもえくぼ、ならいいのですが。
次回は、道路を隔てて向かい側にたつ新勝寺のお地蔵さんを紹介する予定です。