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交通安全-看板

白石藻岩通を通って豊平区から中央区に入るには、南二十二条大橋を渡ります。

 

その時、写真のように橋の中央からやや左にオレンジ色の建物が見えてきます。

大友運送(株)の社屋で、漢字5文字を図案化した謎めいた看板が目を引きます。

 

いろいろなメディアに何度も取り上げられている有名な看板です。

大きな人、縦長の気、横向きの、丸みのある、そして隅っこの小さな己の5文字。

 

これは大友運送の社訓で、

”人を大きく上にして は丸く 気は長く は立てずに横にして 己は小さく下にあれ”と解するのだそうです。(同社ホームページ http://www.otomounso.com/hito.html

 

なお、これは古くからの人生教訓で、ルーツは定かではないとのことでした。

右下にある70年がわからないので、正面に回ってみると、出入り口にも同じ70年の標示。

 

当社の創業は75年前の昭和22年。この看板は創業70年の頃に新装されたものと思われます。

なお、同社ホームページにある看板には、この70年は載っていませんでした。

交番の前で、同じ図案のポスターを見つけました。

よく見ると、右下に小さな文字で「協力/大友運送株式会社」とあります。

でも腹と心の文字色が黒で、先の看板と少し異なります。

 

大友運送のホームページに、「”腹が黒い”、”心が黒い”んじゃ困ると、その2文字を赤くしたのは今は亡き会長のアイディア」とありました。

 

看板の右側に「為 交通安全」とあります。

普通は「祈願 交通安全」とするところでしょうが、「為」がいいですね。

 

交通渋滞やあおり運転に遭っても、他人は上にたて、己(自分)はおごらず、気は長く、腹を立てずに、心をいつも平静に保っことが、交通安全の為に必要なのですね。