散歩の途中、3カ所でキリを見つけました。
一つ目は三角山の山の手登山口近くにある斎藤林檎園。ここではいま、りんごの収穫時期を迎えています。
林檎園の作業場の横に、写真では3本しか見えませんが、大小6本のキリがありました。
大きな木は高さ約10m、幹の直径18cm。
桐の木は、樹皮がきれいです。
建物の裏にはキリの若木が数本育っていました。
小さいくて細い木なのに、葉は長さ40〜50cmと、たいへん大きいものでした。
二つ目は消火栓の横。伐られた痕跡が残っていました。
三つ目は土留め壁の割れ目に、ガッチリと根をおろしたキリ。
高さ3mほどの若い木で、まるで葉っぱのお化けです。
『葉で見分ける樹木』(林将之 著)に、
「葉の径はふつう15〜30cm、若木ではしばしば50cm以上にもなり、非常に大きくなる」とありました。
葉っぱの大きさを比較するための自撮りです。
後日、測ってみたら最も大きい葉は、長さ70 cm で幅85cmもありました。
アスファルトとの間から突き出た幹の直径は、8cm。
キリの葉はふわふわ。毛(線毛)が多く、さわると少しネバネバしました。
右端は葉柄の毛のアップ。
キリは成長が早く、『北海道の樹木 ベストセレクト100』(佐藤孝夫 著)は、
「昔は女の子が産まれるとキリを植え、お嫁入りするときに伐ってタンスを造ってもたせた」と記しています。
キリの話は、たくさんあってキリがないので、このへんで……。