写真中央の建物は、大通り側の入り口にある円山公園パークセンター(公園管理事務所)。
明治13年、円山養樹園が樹木の試験場として今の坂下グランド周辺に設置されました。
このため円山公園ではいまも、いろいろな種類の樹木を見ることができます。
1か月ほど前、このセンターにはじめて立ち寄り、「樹木マップ」(50円)があることを知りました。
これは79種の樹を、順に見て歩けるよう地図にしたもの。2020年に作成され、公園のホームページにも紹介されています。(https://maruyamapark.jp/)
こどもの日に、この地図を見ながら松の仲間を見て歩きました。アカマツ、ヨーロッパアカマツ、クロマツ、ヨーロッパクロマツ、エゾマツの5種です。
これはクロマツ。樹木マップにはないので、公園に近い宮の森2条7丁目にある樹を見てきました。
『札幌の樹々 さっぽろ文庫㊳』(札幌市教育委員会文化資料室/編 1986)に、「庭や道ばたの独立樹などで由緒ある樹々」として、次のように紹介されている樹です。
「明治7年、明治天皇御成婚25年を記念して植えられたもので、篠路から西区八軒へ、そして現在の場所に移されたものという」。
これは円山公園のヨーロッパクロマツ。
この並木のヨーロッパクロマツは、明治23年に植えられたもの。
北1条宮の沢通りに面した公園入口近くのアカマツです。
円山動物園に上がる坂の途中のヨーロッパアカマツです。
下の写真は、エゾマツの樹名板。樹木マップに載っている樹には、このような緑のマークがついています。
樹の場合、花や葉はふつう高いところにあって手が届かず、種を見分けるのは困難。そこで樹名板が役立ちます。
この日は大きな木に直接触れ、図鑑では得られない満足感を得ることができました。
蛇足ですが、児童公園などでも木のなまえを表示しておくと、子どもたちの木に対する知識や自然保護・環境保全に対する興味につながるのでは……。
帰路に着こうとしたときです。
エゾマツの向こう側で、小枝や枯葉が散策路を塞いでいました。
近づいてみると、そうです「ナマケモノ」。
テレビのニュースで紹介された?…ことがある女性が作った森の中のアート。運が良ければ、あなたもさまざまなアートに出会えるかもしれませんよ。