札幌の中央区双子山に建つ地蔵寺は、真言宗智山派の寺院。総本山は京都東山の智積院です。
本堂へ続くゆるい坂道の壁面に6ヵ所の凹みがあって、六地蔵さんがまつられていました。
左のお地蔵さんから順に六尊。
地蔵寺開山80周年記念として、平成18年7月に建立された尊像です。
坂を登りきると、玄関向かいの右側にも童子姿の六地蔵さん。
その近くにもたくさんのお地蔵さん。
地蔵寺のホームページに、「檀家の手によって、昭和60年ころにばらばらになっていた延命地蔵3体がそろえられ、小型の地蔵10体が寄進された」とありましたので、おそらくそれらの石仏と思われます。
玄関向かいの左側には、坐像のお地蔵さんが安置されていました。
台石の裏側に、施主者のお名前と昭和43年7月の刻みがありましたが、お寺のホームページには説明がありませんでした。
本堂に案内していただいて、ご本尊の地蔵菩薩をお参りしました。
内陣正面右脇間に、安置されているお地蔵さんは札幌開拓延命地蔵尊(青矢印)。
札幌開拓延命地蔵尊が建立されたのは、明治4年9月24日。札幌で最も古い石造彫刻です。
このお地蔵さんは、現在の南1条西5丁目あたりに建立されました。しかし、町の発展とともに移転を余儀なくされ、一時は首がなくなって、「首なし地蔵」とも呼ばれたこともありました。そのためか、地蔵尊のお顔はいまも少し右に傾いています。
このお地蔵さんが地蔵寺の寺宝となるまでの経緯は、お寺のホームページで。http://jizouji.jp/
札幌開拓延命地蔵尊の周りには金色の百体地蔵さん。地蔵寺にまつられているお地蔵さんは、何体おられるのでしょうか?
多くのお地蔵さんをお参りしたあとは、寺カフェ「はなれ」でコーヒータイム。札幌を代表する「宮越屋」厳選のコーヒー (300円)を楽しみました。
以前、このお寺をお参りした際、門前の掲示板に、
「誰も悪くない 互いの関係が 人を変えた
それだけの事 合掌」
とあったのを思い出しながら……。