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観音寺(麻生)のお地蔵さん

札幌市の地下鉄麻生駅近くにある曹洞宗観音寺(北40条西6丁目)は、明治37年の開山。

 

道路側からは見えませんが、境内(矢印)に多くの観音さんとお地蔵さんがまつられています。

上の写真の黃矢印のところには、10体ほどのお地蔵さん。

左端の尊像は、お気の毒に両腕が欠け落ちていました。

赤矢印方向から見た全景です。

中央のお地蔵さんを中心にして、三十三体の観音さんがコの字型に配置されていました。写真は左、右側から見た奥、右の順に並べています。

中央のお地蔵さんは、「延命地蔵経」が説く延命地蔵の半跏趺坐像。

左足を蓮台から垂れ、右足を曲げて左の膝頭に乗せて腰をかけ、宝珠と錫杖を持つお姿です。

その台石には、「昭和五年十一月二十四日観音寺失火・・・」の彫り。

 

『新琴似百年史』(1986年)に、昭和5年、本堂消失の記事が載っていました。

 

「翌6年、檀家の熱意で立派に再建し、木造だった三十三体の地蔵尊も、石山の軟石でそれぞれ再現され、寺院内の庭に建立された。また火災のために散乱したお骨を集め、延命観音地蔵を建立して納めた」と。

 

「延命観音地蔵」は間違いのようですが?

今、観音寺ではタワーのような納骨堂の前で、お地蔵さんが見守っています。