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隆光寺のお地蔵さん

「円山西町2丁目」停留所で、JRバスを下車。

隆光寺は、そこから約600mの坂道をほぼ登りきったところにありました。

 

このお寺は、明治35年に現在の札幌市中央区北5条西20丁目あたりに開山した高野山真言宗の寺院です。

昭和36年、現在地に移転新築。「高野山北海道別院隆光寺」の称号を認可されました。

本堂の右側に、大小25体ほどの仏さまと、小さなお堂。

一番大きな像は、青銅のお地蔵さん。

その台石に「高野山三平 平等地蔵菩薩 水子地蔵尊」との彫りがありました。

お堂の前の石柱に刻まれた七文字。

お堂の軒下にも、同じ七文字。

 

 「○○○○地蔵尊」? 何と読むのでしょうか。

後日、お寺にお尋ねしたところ、次の返答メールをいただきました。 

 

「“汗かき地蔵尊”(あせかきじぞうそん)と申します。御堂は高野山中橋に今も祭られて居ります。40年程前に高野山の御堂を立替え新調すると言う事になり、古い御堂を解体して、当山(隆光寺)が買い取り組み直し、今立っているのがそれで有ります。当時で350年程立っている御堂と言われて居りました。」

 

 

その「汗かき地蔵尊」です。

 

 

汗かき地蔵(奥之院)

中の橋のたもとにある汗かき地蔵は、世の中の人々の苦しみをお地蔵様が身代わりになり、一身に受けているので、いつも汗をかいていると伝えられています。(和歌山県公式観光サイト

 

 

本堂の左側に祀られていた石仏です。

背中に荷物を負っていて、お地蔵さんではないようです。

お尋ねしたところ、

「“子安大師”(こやすだいし)かと。背中の物は座具と思われます。」との回答を同メールでいただきました。

隆光寺は、不動明王をまつる「北海道十三仏霊場」の第1番札所。

また、毘沙門天をまつる「北の都 札幌七福神霊場」でもあります。