札幌すすきの繁華街に近い浄土宗の北縁山 廣度院 新善光寺(ほくえんざん こうどいん しんぜんこうじ)。明治17年の開山です。
札幌の「五大寺院」の一つで、本ブログで紹介した桑園延命地蔵尊の慰霊祭・交通安全祈願祭を、毎年7月28日に執り行っているお寺です。
黄矢印の説明は後で!
平成6年に完成した山門ー無礙光門。
中央に本堂が見えています。
黄矢印を付けた山門左側の掲示は「今月の言葉」。
程遠い 月に障りが あるものか
おのがまつ毛の 雲を晴らせよ 徳本
「今月の言葉」の説明が、2012年から毎月、お寺のホームページに掲載されています。
たとえば、上記は、
中秋の名月は済みましたが、夜空にお月さまの光が映える頃であります。遠く離れたお月さまがはっきり見えない時、私たちは、ともすれば、お月さまのほうになにか原因があると考えがちです。しかし、自分自身をよくよく省みれば、実はもっとも身近な私のまつ毛に原因があったということがあります。“神も仏もあるものか”と如来さまのやさしさを感じられないのは、実は私のあり方・生き方に問題があったのです。月の光がいつでもどこでも穏やかに照らすように、如来さまのやさしさはいつも私にそそがれているのです。お念仏申す日暮らしの中で、自然と自らをみつめる心が養われていきます。
(2023年10月)
山門をくぐると3体のお地蔵さんが出迎えてくれました。でも中央の尊像は痛々しいお姿…。
3体のお地蔵さんの裏手に安置されていたお地蔵さんです。
左足を蓮台から垂れ、右足を曲げて左の膝頭に乗せて腰をかけ、宝珠と錫杖を持つ半跏趺坐像です。
でも錫杖を持っていたであろう右手を欠いていました。
鐘楼堂の脇の天然石慈母観音像。観音さんのお姿が浮かんでいる天然石です。
昭和21年の札幌大火で、大伽藍が全焼しました。
この本堂が再建されたのは昭和39年。
右の写真は、その石段の下部に置かれた案内板です。
このような案内があると、本堂の仏さまへのお参りが安心してできますね。
昭和39年に京都の浄国寺から遷された、本堂の光明の間に安置されている阿弥陀如来坐像。
平安時代後期の作とされ、重要文化財クラスのものだそうです。
写真はお寺のホームページから借用しました。
平成3年、本堂の裏手に宝塔(永代供養合葬墓)が完成しました。
安置されている「北向地蔵尊」は撮影できませんでしたので、右側にお寺のパンフに載っていた写真を載せました。北海道では少ない極彩色のお地蔵さんです。写真はクリックするとやや拡大!