国道275号沿いの南耕地地区で、やや細身の丸彫り地蔵さんが交通安全を見守っています。右手に錫杖を持ち、左手に数珠をかけた尊像です。
台石前面に、
「発願文 年々自動車が増加し従って事故も激増して其の犠牲者も多くなっており誠に憂慮に堪えません そこでわたし達老人クラブ員は交通安全と事故防止 犠牲者の冥福を祈念して地蔵尊を建立す 昭和四十五年 南耕地老人クラブ睦会一同 他浄財寄附者有志一同」と刻まれていました。
尊像のうしろには、水田が広がり、交通事故多発地帯とは思えないのどかなところです。
農家の庭の一隅に、お地蔵さんが安置されていました。
「先祖代々を慰霊する像かな?」と思いながら近づきますと、台石の国道側に、「交通安全」の刻み。右手に錫杖、左手に宝珠を持つ丸彫り像です。
後日、『むらの祈りの場 新十津川の民間信仰』(平田角平著 新十津川町教育委員会)で、本像は「上田地蔵」と称されていることを知りました。交通事故で息子さんを亡くした遺族が、ふたたび交通事故があってはならないとの願いを込めて建立した尊像です。
国道451号と道道625号学園新十津川停車場線との交点近くに、「交通安全 飲酒運転追放」と染め抜いた黄色い縦長の旗がたっていました。
お地蔵さんは、丸彫りの合掌姿でふくよかなお顔です。台石の刻みは、正面に「交通安全」、右面に「平成十八年建立」。
市街地の真言宗慈現寺に「交通安全地蔵尊」の標柱がたっています。
右手に錫杖を持ち左手に宝珠を持った童顔のにこやかなお地蔵さんが、お寺を囲むブロック塀の切れ間から身を乗り出すようにして国道の交通安全を見守っていました。
沼田市街地の国道275号沿いで、お地蔵さんを拝顔しました。
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